WordPressのパーマリンクって何?おすすめの設定ってあるの?【詳しく解説します】
こんばんわ、だい(@dai_netbird)です。
本記事では「WordPressにパーマリンクってあるけど一体何?おすすめの設定ってあるの?」という疑問にお答えします。
WordPressを始めたばかりだと、パーマリンクと言われてもよく分からないし、どう設定した方が良いのか分からず悩んでしまいますよね?僕も初心者の頃にすごく迷いました。
パーマリンクってURL表記の一部のことを指します。これは、SEO(Google検索で上位表示を狙う際の施策)上も間接的に重要な項目となっていますので、きちんと理解して運用していくことが大切です。
本記事では、パーマリンクとそのおすすめの設定方法を解説していきます。
この作業はいつでもできますが、WordPressをインストールしたらすぐにやった方が良い作業です(後から設定すると作業かなり大変ですし、検索エンジンのページ評価が初期化されてしまうので非常にもったいないです)
手順どおりやれば確実に設定できますので、どう設定すれば良いか迷っている方、変更できなくて困っている方はぜひ見ていってください。
もくじ(本記事の内容)
WordPressのパーマリンクって何?【詳しく解説】

「パーマリンク」という言葉を初めて聞いた方もいるかも知れませんが、上記でも書いたとおり、URL表記の一部のことです。(正確にはドメインの後ろの部分)
「どこなのか?」というと、例えば、本記事のURLで説明するなら、
https://www.net-bird.com/wordpress-permalink-setting/
ドメイン『https://www.net-bird.com/』の後ろの太字になっている部分『wordpress-permalink-setting』のことです。
「他にどんな表記があるの?」と思われる方もいるかも知れませんが・・・
WordPress標準では下記のような表記があります
- 【基本】https://www.net-bird.com/?p=123
- 【日付と投稿名】https://www.net-bird.com/2020/09/26/sample-post/
- 【月と投稿名】https://www.net-bird.com/2020/09/sample-post/
- 【数字ベース】https://www.net-bird.com/archives/123
- 【投稿名】https://www.net-bird.com/sample-post/
- 【カスタム構造】https://www.net-bird.com/%postname%/
WordPressインストール直後の標準設定では、『投稿した日付+投稿名(記事名)』で表記されるようになっています。(本記事では投稿名と記事名を同じものとして扱っています)
WordPressでは、様々なURLの表示形式を選べますが、WordPressの管理画面でこれを変更しておかないと、標準設定のまま記事が投稿され続けますので、下記の記事を参考に設定を変更しましょう。
パーマリンクのおすすめの設定ってあるの?【詳しく解説】

パーマリンク設定がいろいろあるのは分かって頂けたと思いますが、「おすすめの設定ってあるのか?」気になりますよね?
ちなみに、おすすめ設定は2つあります。それが下記になります。
おすすめ設定①『カテゴリー名+記事名』
https://www.net-bird.com/カテゴリー名/記事名/
おすすめ設定②『記事名』
https://www.net-bird.com/記事名/
ちなみに一番良いのは①の方です。理由としては、記事の内容がURL名を見るだけで分かるため、読者にとって親切な設定だと言えるからです。
しかし、メリットばかりではなくデメリットもありますので、こちらを採用する場合は注意が必要です。それでは詳しく解説します。
おすすめ設定①『カテゴリー名+記事名』の特徴

https://www.net-bird.com/カテゴリー名/記事名/
まず、おすすめ設定①の『カテゴリー名+記事名』を併記する場合のメリット・デメリットからお話します。
カテゴリー名+記事名のメリット
メリットを整理すると下記のとおり
- 記事の分類が読み取れ、何の記事か分かりやすい
- パーマリンクが検索ワードとしてヒットする利点がある
一つずつ説明していきます
記事の分類が読み取れ、何の記事か分かりやすい
「URLの表記なんて見ないよ!」という人もいるかも知れませんが、意外と目に入っていることも多いんです。この表記は『分類が読み取りやすく、どんな記事なのか?読者にとって分かりやすい』メリットがあります。
例えば、『WordPressを始めたときに参考になる設定』の記事を作成したとします。1・2どちらの方が、記事の内容が分かりやすいのか考えてみましょう。
- https://www.net-bird.com/?p=123
- https://www.net-bird.com/blog/wordpress-start-setting/
一目で分かると思いますが、明らかに2の方だと思います。URLを見るだけで、『ブログのWordPressを始めたときの設定』に関する記事だと分かります。
GoogleもURL構造が分かりやすいシンプルな形式を推奨しています。(SEO上有利とは書いていませんが、ユーザーの関心を引くとの記載になっています。)
※下記はGoogle公式サイトの見解(引用文)になります。興味のある方はご覧ください。
サイトのURL構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合はIDではなく意味のある単語を使用して)URLを構成できるよう、コンテンツを分類します。
たとえば、航空機(aviation)に関する情報を探している場合、http://en.wikipedia.org/wiki/AviationのようなURLであれば、見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できます。http://www.example.com/index.php?id_sezione=360&sid=3a5ebc944f41daa6f849f730f1 のようなURL自体は、ユーザーの関心を引くことはほとんどありません。
URLでは区切り記号を使うと効果的です。http://www.example.com/green-dress.htmlというURLの方が、http://www.example.com/greendress.htmlというURLよりずっとわかりやすくなります。URLにはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。
特に複数のパラメータを含む URL など、過度に複雑なURLは、サイト上の同じまたは同様のコンテンツを表す多数のURLを不必要に作成し、クロールの際に問題が生じることがあります。その結果、Googlebotで必要以上に帯域幅を消費したり、サイトのすべてのコンテンツをインデックスに登録できないことがあります。
パーマリンクが検索ワードとしてヒットする利点がある
例えば、先ほど例題として出したURLですが、
https://www.net-bird.com/blog/wordpress-start-setting/
上記のようなURLの場合、「blog」や「wordpress」といったワードも検索ワードとしてヒットすることがあります。(つまりPVアップに繋がる)
ユーザーにとって分かりやすく、興味を引けるようにすることは、最終的に『検索結果に影響が出る』という意味で『間接的にSEO上有利』となります。(ちなみにSEOに関しては、Googleは言及しないため真実のほどは分かりません)
カテゴリー名+記事名のデメリット
では、続いてデメリットをお話ししていきます。
デメリットを整理すると下記のとおり
- カテゴリー変更を行うと、内部リンクの手直しが多くなる
- リンクしてもらっている記事がリンク切れになる
一つずつ解説していきます。
カテゴリー変更を行うと、内部リンクの手直しが多くなる
大体の人は、記事をカテゴリー分けして整理していると思います。「これはブログに関する記事」・「これはWordPressに関する記事」・「これはプログラミングに関する記事」というような感じですね。
URLにカテゴリーを入れる場合、内部リンク(記事内に別の記事へのリンクを貼り付けること)を行っていると、その記事全てのリンクを変更しないといけません。この作業は非常に大変です。(リンク切れはGoogle検索のページ評価に響きますので注意が必要です)
何となく分かったと思いますが、カテゴリー変更しただけで多くの記事のリンク先を変更しなければならず、カテゴリー変更しづらいというデメリットがあります。
リンクしてもらっている記事がリンク切れになる
二つ目のデメリットは、リンクしてもらっている記事もリンク切れになってしまうことです。
別のサイトに記事をリンクしてもらっていることを「被リンク」と呼びますが、これは「そのページが有益である」ことを判断する要素の一つとされています。つまり、被リンクされるとGoogle検索でのページ評価が良くなるということです。
ただ、これがリンク切れを起こしてしまうと、ページへの被リンクとしてカウントされなくなるため、ページが評価されなくなり非常にもったいないことになります。対処は必須ではありませんが、可能であれば対処した方が良いと思います。
通常よく行う手段としてはリダイレクト(転送)を設定します。
リダイレクトとは、旧URLにアクセスがあった場合に、新しいURLへ強制的に移動してもらう(転送)設定をするということです。そうするとリンク切れという形にならないため、ページ評価が下がりません。
ただし、新しいURLは検索エンジンからは「新記事」として認識されます。そのため、旧URLの評価が新しいURLに引き継がれるまで、検索順位に大きな影響が出ます。しかも、同順位まで上がる保証はありません。
そのようなデメリットを認識した上で利用した方が良いパーマリンクの設定方法になります。
この表示形式を採用するのがおすすめな人はサイト設計を事前にきちんと行ったうえで、記事を書ける人です。それ以外の方にはおすすめできません。簡単にいうと、上級者向けの設定だということです。
おすすめ設定②『記事名』の特徴

https://www.net-bird.com/記事名/
おすすめ設定の二つ目は、『記事名』のみを表示するもので、先ほどのデメリットを解消するための方法になります。
この方法はカテゴリー変更を行っても、URLが変わらないのでリンク修正の手間がかかりません。
読者からすると、少しだけ分かりづらくなってしまいますが、記事の意図は伝わるため「あとでカテゴリーを変更するかも知れない」という方はこちらの設定方法がおすすめです。(僕もこの方法を使っています)
サイト設計を細かく行わず、ブログを運営しながら常に最適化を目指す方はこちらを設定した方が良いです。「ブログ初心者なんだけど、どっちが良いの?」という場合は断然②の方をおすすめします。
少し内容から外れますが、「パーマリンクは日本語で運用した方が良いの?」という観点を補足で説明しておきたいと思います。(必要のない方は読み飛ばしてください)
パーマリンクは日本語で運用した方が良いのか?【決まりは無し】

これは一長一短ありますので、日本語・英語どちらが絶対という決まりはありません。しかし、SNSの環境が整い、記事のシェアという形が一般化した今では英語で運用する方が良いと僕は考えています。
あくまで参考情報ですが、Twitter上で活躍している個人ブログ成功者の9割以上は英語運用です。ただし、サイトによって見解が異なり、日本語で運用する方がメリットが大きいと書いている場合があります。
日本語で運用するメリット・デメリットを載せておきますので、どちらで運用するか決める際の参考にしてみてください。
日本語で運用するメリット
- リンク自体が日本語のため、検索でヒットする可能性が高くなる
- 日本語なので、何の記事なのか英語よりも分かりやすい
これは先ほどの説明と同じになります。ただ、日本語になることで、検索でよりヒットしやすくなったり、より理解しやすいというメリットがあります。
日本語で運用するデメリット
- SNSで記事がシェアされたとき、記号の羅列になり何の記事なのか分からない
- コピーミスを引き起こしやすく、リンク切れを引き起こしやすい
- クロールエラーを起こしてしまい、記事の登録作業に支障が出る可能性がある
これらのデメリットの理由は、一番上の項目が原因で、日本語を検索エンジンが理解出来る言葉に変換する(エンコードされる)ために発生します。
例えば、先ほどの例題のURL
https://www.net-bird.com/blog/wordpress-start-setting/
これを日本語に直して表記すると、
https://www.net-bird.com/ブログ/ワードプレスを始める際の初期設定/
という形になります。これだけ見ると分かりやすいのですが、検索エンジンが理解できる形に直すと、
https://www.net-bird.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/%E3%83%AF(以下略)/
このような形になります。あまりに長文になってしまったので省略しましたが、実際はもっと長いURLになっています。
こうなると、『何の記事なのか?分らない』、『URLをコピーミスしやすい』、『長文すぎてクロールエラーになる』などのリスクが増えてしまいます。(必ずなる訳ではありません)
どちらにすれば良いのか迷ってしまう方は、英語運用をおすすめします。
パーマリンクについては、一通り理解して頂けたと思いますので、実際のパーマリンク変更方法を解説していきます。
パーマリンクの実際の変更手順【写真を使って解説】

パーマリンクの変更手順は非常に簡単です。それでは、写真を交えながら詳しく解説していきます。
パーマリンクの初期設定の変更手順

まずは、WordPressの管理画面にログインしましょう。
画面左端のメニューに「設定」の項目があると思いますので、こちらにマウスカーソルを合わせます。(クリックはしないで下さい)
すると、メニューの右側にさらに項目が表示されるので、その中の「パーマリンク設定」をクリックします。

パーマリンク設定が開いたら、カスタム構造にチェックを入れます。
おすすめ設定①の『カテゴリー名+記事名』を併記する方は、入力欄に『/%category%/%postname%/』と入力しましょう。
おすすめ設定②の『記事名』のみにする方は、『/%postname%/』と入力しましょう。
最後に「変更を保存」ボタンをクリックすれば、表示形式の設定は完了です。
記事ごとのパーマリンク(記事名)変更手順
次に記事の投稿画面に移動します。ここはテーマやプラグインの導入の有無で変化しますので、代表的な2つを紹介します。
まずはデフォルト設定で使用している方向け

新規記事の場合、パーマリンクの設定項目はあるものの、変更するための入力欄がありませんので、タイトルを入力して「下書き保存」をクリックします。

すると、パーマリンク変更のための「URLスラッグ」という入力欄が表れますので、ここを記事名に変更して「下書き保存」をクリックします。これで作業完了です。
(英語運用の場合、単語の区切りはアンダースコアではなくハイフンを使うのを忘れないようにしましょう。恐らく入力しても最終的にハイフンに置き換わる親切設計のはずですが、基本を覚えておくと良いと思います。)
次に、プラグインで『Classic Editor』を導入している方向け

新規記事の場合、初めは記事ごとのパーマリンク設定が出てきませんので、タイトルを入力して、「下書き保存」をクリックします。

すると、上段にパーマリンクの表記が出てきたと思います。その横にある「編集」ボタンをクリックします。

入力欄のパーマリンクを書き換えて、「OK」ボタンをクリックすれば作業完了です。
カテゴリーのスラッグ変更手順(必要な方のみ)
カテゴリー名を日本語で運用されている方は、上記の設定だけだと、URL内のカテゴリー名が日本語のままになってしまいます。
カテゴリー名をURLに入れて運用したい方で、カテゴリーを『記事内では日本語で運用し、URL内では英語にしたい方』は下記の手順でスラッグを設定する必要があります。
※カテゴリー名を英語で運用している方は作業不要です。

左のメニューから「カテゴリー」をクリックする。

変更したい「カテゴリー名」をクリックする。(僕はカテゴリー名を英語で運用していますので、変更の必要はない状態です)

スラッグを変更して「更新」ボタンをクリックします。
以上で作業終了です。設定は簡単だったと思います。
あとは実際に記事を投稿してみて、URL名がきちんと設定どおりに変更されているか?確認してみてくださいね。
記事が長くなってしまったので、要点をまとめます
- パーマリンクとはURL表示の一部のこと(ドメイン部分より右側の表記)
- おすすめ設定は2つで『カテゴリー名+記事名』または『記事名』
- 前者は上級者向け・初心者は後者の方を推奨
- パーマリンクは日本語・英語運用の決まりはない(シェアに向くのは英語)
- もし迷ってしまったら、英語なら問題は生じないので英語運用を推奨
パーマリンクは単純ですが、すごく大切な設定になりますので、できれば一番初めに設定し、後から触らなくて良いようにしましょう。
もし、うまく運用できていない人や、運用に困っている人がいれば、ぜひ教えてあげてくださいね!
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